スタッフ日記 | 世界遺産、小笠原諸島と平泉が

平成23年6月27日(月)

この6月24日に小笠原諸島がユネスコの自然遺産に、26日に岩手県平泉が文化遺産に選ばれました。

小笠原は一度も大陸とつながったことがないために、動植物が独自の進化を遂げ東洋のガラパゴスとも言われることから世界遺産に加えられました。特にカタツムリなどの陸産貝類は島に生息しているうちの94%が固有種だそうです。またオガサワラオオコウモリ、クロアシアホウドリ、メグロなど57種に上る動植物が絶滅危惧種となっているそうです。

小笠原諸島へは船(おがさわら丸)で25時間もかかります。2001年に父島への空港建設は、環境や事業費の問題などから断念されました。小笠原が好きな友人がいますが、船で揺られていくからこそいいのだと言います。けれども島民の方々にとっては空港建設も進めたいでしょう。世界遺産になったことで今後、人と自然の共存の工夫が必要になってくることでしょう。

一方、平泉は2008年、「登録延期」の決定を受けてから3年、悲願の世界遺産登録であったそうです。今回の登録は千年に一度といわれる大震災の復興への思いを象徴しているとされています。

「平泉」は清衡、基衡、秀衡、泰衡と4代100年に渡って繁栄を極めた奥州藤原氏が造り上げた小京都で、浄土思想に基づいた遺跡が数多く残されているとされました。中でも中尊寺金色堂には清衡、基衡、秀衡、泰衡が祀られており有名です。

今回、多くの寺社仏閣がある日本で平泉が世界遺産に認められたのは、世界的に浄土思想というものが理解された結果だとも言われています。浄土思想といえば念仏を唱えることで誰もが、阿弥陀如来がおさめる極楽浄土に行けるという考えで、救いを求めたい現代にマッチしているのかもしれません。  (フロッグ東本)