法人設立お役立ち情報 | 中国、人民元切り上げ

平成22年6月23日(水)

6月19日、中国の中央銀行である中国人民銀行は中国通貨である人民元相場の弾力化を高めるとの声明を発表しました。将来的には他の通貨(米国ドルなど)との交換レートを変動させることにより、通貨が切り上げられ、人民元の価値が高まることになります。

為替相場には大きく分けて、固定相場制と、変動相場制の2つのタイプがあります。人民元は、固定相場制ではないものの、管理変動相場制といって、その国の政府が介入して為替レートを管理していました。中でも中国政府は常時介入してため、実質、固定相場みたいなものだったのです。

声明が発表されてから最初の取引日となった21日に、早速、中国政府が対ドル相場の基準値を前日と横ばいにしたため、市場に懸念が広まりましたが、多くの市場関係者の見方では1年で3%程度の元切り上げを予想しているそうです。

人民元が切り上げられると日本経済にはどのような影響が出てくるのでしょうか。日本最大の貿易国である中国の購買力を頼みにしたビジネスは恩恵を受けるでしょう。一方、安い人件費を目当てにした中国での生産は、今後は割高になるため、他のアジアの地域へ分散していくことも考えられます。

デメリットもありますが、緩やかな元高は、中国ばかりでなく、世界経済にとってもメリットが大きく、沈滞した世界経済の救世主となるか期待されるところです。